結論から言うと、3冊だけでも合格はできます。ただし、過去問道場の併用を強くおすすめします。
非エンジニアの僕が、独学で基本情報技術者試験に合格した話です。使った参考書は3冊だけ。結果は科目A 690点・科目B 640点で合格ライン(600点)は超えていましたが、試験中はまったく手応えがありませんでした。実は、多くの受験者が使う定番の無料演習サイト「基本情報技術者過去問道場」の存在を、試験が終わってから知りました。この記事では、実際に使った教材、学習スケジュール、そして「今ならこうする」という反省点を、包み隠さず書いていきます。
なぜ独学で基本情報に挑戦したのか
僕はWebセキュリティ企業で脆弱性診断のプリセールス・PMをしています。ただ、エンジニアとしての実務経験はなく、技術的な背景がありません。もっと技術を理解すれば、お客様とエンジニアの橋渡しをさらに上手くできるし、社内外のエンジニアとの会話もより円滑になると考えました。それに、非エンジニアが独学で基本情報技術者という技術系の資格を取得できれば、一定の技術知識の証明になるし、技術へキャッチアップする姿勢を対外的に示すこともできると思ったんです。
ただ、正直に言うと一番の目的はそこではありませんでした。本当にやりたかったのは「毎日勉強する習慣を作ること」です。何を学ぶにしても、毎日勉強する習慣さえあれば、この先どんな資格を取ろうと思っても大きな武器になるし、何よりずっと成長し続けられると思ったからです。習慣化そのものが目的で、「どうせ勉強するなら資格を取ろう」という順番で基本情報を選びました。
独学を選んだのも、絶対に取らなければいけない資格ではなかったので、お金をかけずに学びたかったから。スクールや通信講座という選択肢は、最初から考えていませんでした。(参考書と講座、どちらが自分に合うかは独学とスクールどっちがいい?比較記事で詳しく比較しています)
選んだ参考書は3冊だけ
使った教材はこの3冊です。
| 書籍 | 著者 | 役割 |
|---|---|---|
| いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集 | 高橋京介 | メインテキスト(1冊目) |
| 基本情報技術者科目B | 城田比佐子 | 科目B補完(2冊目) |
| 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 | 山本三雄 | 過去問演習(3冊目) |
※記事内のリンクは現行版のものです。実際に購入したのは1〜2年ほど前の版でした。

1冊目の「いちばんやさしい」を選んだのは、文字通り一番やさしそうだったから(笑)。非エンジニアなので、プログラミングやアルゴリズムの理解に苦労するだろうと思い、タイトルに惹かれました。「これ1冊で合格できる」という書き方だったので、1冊で済むならそれが一番だと思って選びました。
学習を始めたのは2024年12月。ただ、実際に読み進めてみると科目Aの内容が中心で、科目Bの対策があまりにも不十分でした。若干の憤りを感じながら、2025年5月ごろに科目B対策の2冊目を購入。最後の詰めとして、過去問題集の3冊目も同時期に購入しました。3冊合計の費用は5,500円くらいだったと思います(ちなみに受験料は別途7,500円かかります)。
- 「いちばんやさしい」単体の詳しいレビューはこちらにまとめています。表紙の印象と実際の中身のギャップについて、もう少し詳しく書いています。
- 城田本(科目B対策)の単体レビューはこちらにまとめています。演習量が少なめだった点も含めて正直に書いています。
学習スケジュールの要約
2024年12月〜2025年12月11日の受験日まで、約1年間コツコツ続けました。勉強場所は基本的に自宅。もともとYouTube動画編集など朝の習慣があったので、その中に勉強も組み込む形にしていました。毎日の勉強時間はバラバラで、30分のときもあれば1時間以上やる日も、疲れているときは1問だけ解いて終わる日もありました。それでも心がけていたのは「0の日をなくすこと」。ほんの少しでもいいから毎日続けることを意識していました。
とはいえ、2週間くらい完全に途絶えていた時期もあります(笑)。特にきっかけがあったわけではなく、なんとなーく途切れてしまった感じでした。ただ、習慣が途絶えたままなのは自分として嫌だったし、「習慣を継続できる人間でありたい」という気持ちがあったので、なんとか勉強を再開しました。受験日を決めてからは、仕事の前後で毎日2時間くらい勉強していました。
結果はギリギリ合格 ― 点数と反省
受験したのは2025年12月11日。基本情報技術者試験はCBT方式なので、試験終了と同時に点数が表示されます。結果は科目A 690点、科目B 640点。どちらも合格ラインは超えていました。
でも、試験中はまったく手応えがありませんでした。知らない問題が次々出てきて、「会社の人には準備ばっちりって言っていたのに、無様に不合格になるのか」「もう一回受けるの面倒だなぁ」と思いながら解いていたくらいです。
だからこそ、結果画面で点数を見た瞬間は本当に驚きました。「合格」の文字より先に600点超えという数字が目に入って、「え、600点超えてる!?」と、最初は嘘だと思ったくらいです。会社の人に結果を報告したら、みんな祝福してくれました。それと、試験中まったく手応えがなかったというエピソードを話したら、笑ってくれましたね。問題の解き方自体は身についていたので、知らない問題にもうまく応用できたのかもしれません。1年近くコツコツ続けた分、試験の女神が微笑んでくれたのかもしれませんね。
過去問道場を知らなかった話
試験が終わって数ヶ月経ったころ、以前の職場のエンジニアの方(退職後も定期的にご飯に行く仲です)にこの話をしたら、「過去問道場をやらないとダメですよ!」と言われました。「基本情報技術者過去問道場」という、無料で使える定番の演習サイトです。「ああ、道理で知らない問題ばかり出てきたわけだ」と、そのとき初めて納得しました。
今受けるならどうするか
もう一度受けるとしたら、まずはテキストで基礎知識と問題の全体感を掴むところまでは同じです。ただ、テキストを読み終えたら、参考書をもう1冊買うのではなく、そこからはひたすら過去問道場を解くと思います。
次は応用情報技術者試験に挑戦中
今は応用情報技術者試験に向けて、キタミ式イラストIT塾のテキストで学習中です。まだテキスト1周だけですが、購入特典のWebアプリ「DEKIDAS-WEB」で過去問を解いています。ただ、このアプリには解説が載っていないので、問題文をそのままGoogle検索し、出てきた過去問道場の解説で確認。それでもわからない部分は、検索結果からGeminiに質問して基礎から解説してもらう、というやり方をしています。
この学習法の良いところは、問題で聞かれている意図や用語の意味、実務でどう使われるのかまで、気になったことをとことん聞ける点です。問題によっては数学の前提知識が必要なこともあるんですが、その前提知識のところまで遡って質問できるのが本当に便利。僕は「そういうもんだから」で丸暗記するのがとにかく嫌いで、人に説明できるレベルまで納得して理解したいタイプなんです。人に直接聞いていたらうんざりされそうな量の質問も、Geminiは嫌がらずに付き合ってくれます。
生成AIがなかった頃は、わからないことに辿り着くための「検索力」がすべてでした。検索しても「いや、知りたいのはそれじゃないんだよな」ということが多くて、答えにたどり着くまでにかなり時間がかかっていたんです。それが対話しながら答えに近づける今は、学習効率がぐんと上がったと感じています。ただし、Geminiも完璧ではありません。問題文を誤って認識していたり、こちらの意図と違う回答が返ってきたりすることもあるので、言っていることを鵜呑みにせず、自分でも正しいか読み解く姿勢は必要だと思っています。
よくある質問
Q. 非エンジニアでも基本情報技術者試験に独学で合格できますか?
実際に非エンジニアの筆者が、参考書3冊だけで合格しました。ただし、本記事で書いた通りギリギリの合格だったので、過去問道場を早い段階から併用することをおすすめします。
Q. 参考書は何冊必要ですか?
筆者は教科書1冊+科目B対策本+過去問題集の3冊で合格しました。ただ、過去問道場(無料で使えるWeb上の演習サービス)を最初から併用していれば、教科書1冊+過去問道場の組み合わせだけでも合格ラインに届いた可能性があります。各書籍の詳しい評価は「いちばんやさしい」単体レビュー・城田本単体レビューも参考にしてください。
Q. 基本情報技術者過去問道場とは?
無料で使える定番の過去問演習サイトです。市販の過去問題集だけではカバーしきれない出題範囲を、幅広く演習できます。
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この記事を書いた人についてはプロフィールページもあわせてご覧ください。Webセキュリティ企業でプリセールス・PMをしながら、非エンジニアの立場でIT資格に挑戦しています。2024年12月から独学を始め、2025年12月に基本情報技術者試験に合格(科目A690点・科目B640点)。現在は応用情報技術者試験とAWS認定クラウドプラクティショナーの学習を進めています。

