基本情報技術者は独学とスクールどっちがいい?科目Bギリギリ合格の結論

独学でジムに通う人とパーソナルトレーナー型講座を受ける人を対比したイラスト 資格

先に断っておくと、これは通信講座を実際に使って比較した記事ではありません。参考書3冊だけで独学し、非エンジニアとして基本情報技術者試験に合格した僕の一次体験に基づく記事です。講座側の情報は、価格などの客観的なデータを引用する範囲にとどめています。

その前提のうえで結論を言うと、僕は独学で正解だったと思っています。理由はシンプルで、僕は合格を急いでいなかったからです。

これ、よく例えられる「自分でジムに通うか、パーソナルトレーナーをつけるか」の話と同じだと思っています。自分で継続できる人はジム通いのほうが安上がりですが、一人だと続かない・効率よく仕上げたい人はパーソナルトレーナーをつけたほうが結果的に近道です。基本情報の独学とスクールも、これと同じ構造だと感じました。

独学でジムに通う人とパーソナルトレーナー型講座を受ける人を対比したイラスト

この記事では、基本情報技術者を独学3冊だけで合格した体験記で書いた体験をベースに、「結局、独学とスクールどっちがいいのか」を自分なりの判断基準に落とし込んで整理します。

なぜ独学を選んだか ― 目的は「合格」よりも「勉強の習慣づくり」だった

僕が独学を選んだ一番の理由は、「いつまでに絶対合格したい」という明確な期限を急いでいなかったからです。当時の目的は合格そのものよりも「勉強する習慣を身につけること」にあったので、準備が整ったタイミングで受験すればいい、というくらいの温度感でした。だから、費用をかけて講座で効率を買う必要性をあまり感じていなかったんですよね。

このあたりの経緯や実際にどんな流れで3冊の参考書を選んで進めていったかは、基本情報技術者を独学3冊だけで合格した体験記で詳しく書いているので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。

独学と講座、実際の費用差

僕が使った参考書3冊(うち1冊は過去問題集)は、実費で数千円台に収まっています。一方で、基本情報技術者向けの通信講座は、主要な講座各社の公開価格を確認したところ(2026年8月時点)、相場としておおよそ3万円〜16万円程度の幅がありました。

数字だけ見ると独学のほうが圧倒的に安く見えますが、「安いから独学一択」と単純に決めつけるのは早計だと思っています。講座はその分、教材設計やサポート、モチベーション管理まで含めた「効率」にお金を払う仕組みだからです。この費用差をどう捉えるかは、次で説明する自己診断の結果次第だと考えています。

独学が向いている人・講座が向いている人(自己診断3基準)

期限の近さ・自己管理力・IT知識の3つの道標の前で悩む人物のイラスト
僕の実体験から、独学と講座どちらが向いているかは、次の3つの基準で判断できると思っています。

判断基準 独学が向いている人 講座が向いている人
①期限の近さ 明確な期限を急いでいない 「いつまでに」が近い未来で決まっている
②自己管理力 自分で学習ペースを維持できる 一人だと続かない・サボりがち
③IT・技術の前提知識 実務経験や前提知識がある程度ある IT・技術にまったく触れたことがない

①合格までの期限が近いか

明確に「いつまでに合格したい」が決まっていて、しかもその期限が近い未来なら、講座を使ったほうが効率的です。独学は自分のペースで進められる分、遠回りしやすいと思います。そのため、時間的な制約が厳しいほど講座の「効率を買う」価値が上がるでしょう。

②自分で勉強習慣・モチベーションを維持できるか

これが一番大きい基準だと感じています。ジムに例えるなら、自分一人で通い続けられるタイプか、パーソナルトレーナーがいないと続かないタイプか、という違いに近いです。自分で継続できる人は自分でやったほうがお金もかからずお得でしょう。しかし、みんながみんな自分で勉強の習慣を身につけられるわけではありません。そういう人は、費用がかかっても講座を使ったほうが、やる気を維持しやすく効率的に学べるでしょう。結果的に、合格への近道になると思います。

③IT・技術の実務経験や前提知識があるか

僕の場合、仕事(Webセキュリティ企業でのプリセールス・PM業務)でセキュリティ分野の理解がある程度あったことが、独学のハードルを下げてくれていました。もしその前提知識がなかったら、もっと苦戦していたでしょう。IT・技術にまったく触れたことがない人ほど、独学の難易度は上がるはずです。

科目B(アルゴリズム)の壁は独学でどこまで乗り越えられるか

複雑なフローチャートの迷路をぎりぎり通り抜けて合格ラインに着地する人物のイラスト
「基本情報 科目B 独学 きつい」と検索する人が一番知りたいのは、ここだと思います。結論から言うと、独学のままでも合格ラインは越えられました。ただし、正直かなりギリギリでした。

本番の科目Bは640点で、合格ライン(600点)をわずかに超えた程度です。手応えらしい手応えはなく、フローチャートが複雑になるほど理解に時間がかかる場面も最後まで残っていました。当時は「基本情報技術者過去問道場」の存在をまだ知らず、3冊のテキストに載っている問題だけで演習量を確保していました。科目B対策本のレビュー合格体験記で詳しく書いていますが、この「解き方のコツは掴めたけど、自信を持って解けるところまでは行けなかった」という感覚が、独学の限界に近い部分だったのでしょう。

もし講座を使っていたら、この壁はもう少し違ったんじゃないかと想像しています。プロの講師が個別に解き方のクセを指摘してくれたり、演習量を強制的に確保するカリキュラムがあったりすれば、「ギリギリ合格」ではなく、もっと余裕を持って科目Bを突破できていた可能性はあるでしょう。逆に言うと、独学でも時間をかけて過去問道場を回せば越えられる壁ではあるので、「絶対に講座じゃないと無理なわけではない」というのが僕の実感です。

まとめ:結局どちらを選ぶべきか

自己診断の3基準をもう一度整理すると、①期限が近くない、②自分で学習を継続できる、③IT・技術の前提知識がある、この3つに当てはまる人は独学向きです。逆に当てはまらない項目が多いほど、講座を使ったほうが効率的で、結果的に合格への近道になると思います。

僕自身は3つとも独学寄りの条件が揃っていたので、独学で正解でした。ただ、科目Bはギリギリの合格だったので、「独学でも余裕を持って合格したい」という人は、講座も選択肢に入れて検討する価値はあると思います。

具体的にどんな参考書を使い、どう進めたかは基本情報技術者を独学3冊だけで合格した体験記、科目Bの単体レビューはこちら、科目A中心の参考書レビューはこちらにまとめています。

よくある質問

Q. 独学の場合、勉強時間の目安はどれくらいですか?
一般的に基本情報技術者試験の独学には、200時間程度が目安と言われています。僕自身も、2024年12月から2025年12月の受験までの間、日々の学習を積み重ねて合格ラインに達しました。

Q. 講座を選ぶときのポイントは何ですか?
僕自身は講座を利用していないため、これは一次体験ではなく一般論としての回答になります。カリキュラムが科目B(アルゴリズム)の演習量をどれだけ確保しているか、質問対応やフィードバックの体制があるか、といった点を確認すると選びやすいと思います。

Q. 科目Aの免除制度はありますか?
IPA(情報処理推進機構)が実施する基本情報技術者試験には、科目A試験の免除制度(認定講座の修了など)があります。制度の詳細や対象講座は変更されることがあるため、受験前にIPAの公式サイトで最新情報をご確認ください。

Q. 独学と講座を併用するのはアリですか?
アリだと思います。たとえば科目Aは独学で進め、苦手な科目Bだけ講座やスポット講義を利用する、という組み合わせも現実的な選択肢です。実際、僕自身も科目A対策の参考書と科目B対策の参考書を分けて使う形で、教材を役割分担していました(演習量の確保については、過去問道場の存在をもっと早く知っていれば良かったというのが正直な反省点です)。考え方としては、講座と独学の併用も同じ発想でできると思います。

この記事を書いた人についてはプロフィールページもあわせてご覧ください。Webセキュリティ企業でプリセールス・PMをしながら、非エンジニアの立場でIT資格に挑戦しています。2024年12月から独学を始め、2025年12月に基本情報技術者試験に合格(科目A690点・科目B640点)。現在は応用情報技術者試験とAWS認定クラウドプラクティショナーの学習を進めています。

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